盗聴器には色々な種類があります。
どんな種類があって、どのような特徴があるのか、どのようなシーンに適しているのか、不慣れな方には分かりにくいものかと思います。
今回は盗聴器の種類と特徴について詳しく解説します。
盗聴器とは
「盗聴」の意味は当事者にわからないように会話を聞くことです。(そういう意味では、窓ごしに聞こえてくる会話も聞いてしまえばそれは盗聴したといえます。)
盗聴器とは、この盗聴をサポートする専用の機器の総称です。
盗聴器の種類
盗聴器には以下の種類があります。
- 盗聴発信器
- ボイスレコーダー
- コンクリートマイク
- 録画カメラ
それぞれについて詳しく解説します。
盗聴発信器
盗聴発信器は盗聴器の一種で、最も一般的に使用されている盗聴器です。
盗聴器と聞いてイメージする多くはこの盗聴発信器です。
盗聴発信器は会話を聞きたい場所の近くに本体を仕掛けます。
仕掛けた盗聴発信器は付近の会話を内蔵マイクで収音し、その音声を電波に変換して発信します。
発信された電波を聞く時は、盗聴発信器の電波が届く距離の範囲内で、盗聴電波に対応した受信機で聞くとラジオのようなイメージで聞くことができます。ただし、普通のラジオでは聞くことが出来ないので一般家庭のラジオでバレる心配はありません。
盗聴発信器を使用した盗聴の優れた点は、離れた場所で聞くことができ、リアルタイムに聞くことが出来る点です。今現在どんな会話をしているか知りたい時や、証拠撮影や突入のタイミングを図りたい場合などに最適です。
録音機を接続できる受信機を使用している場合は、録音機を接続することで会話を証拠として記録することもできます。
盗聴発信器には色々な種類があり、仕掛ける場所や使い方によって選びます。
盗聴発信器、受信機、録音機などを組み合わせたセット商品も豊富に用意しているので、セット商品を選べば不慣れな方でも安心して機器が揃い、すぐに使用できます。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは単体で周囲の音声を記録する録音機です。
録音した内容は後で本体を回収して聞きます。
リアルタイムに会話を聞くことはできません。
ボイスレコーダー本体が周囲の音声を収音し、本体メモリに直接記録するため良い音質で安定して記録できます。
どんなに離れた場所でも関係なく仕掛ければ記録でき、その間の記録はボイスレコーダーに任せておいて、リアルタイム盗聴のように今聞いてなければいけないといった時間に縛られることがありません。
必要な機器がボイスレコーダー本体のみで済むため費用が安価で済み、使い方もシンプルで誰でも簡単に使用できます。
電波の発信をしないため盗聴発見器で発見される心配がないことも大きな利点です。
コンクリートマイク
コンクリートマイクは建物の構造物に伝わる音の微振動を増幅し、聞くことができる機器です。
音は空気のような気体だけでなく、僅かながら個体の中も伝わります。特に硬い個体では良好に伝わります。ただし、振動が微弱なため人の耳では聞き取れません。
室内の会話は必ず周囲の建物構造物に吸収され振動として伝わります。この建物の構造物から伝わってくる振動を音声として聞くことができるのがコンクリートマイクです。
コンクリートマイクは壁、ドア、窓、などを介した反対側の会話を聞くことができます。
会話が行われる部屋に何らかの機材を仕掛ける必要がないため、証拠を残さずいつもですぐに会話を聞くことができます。
電波を使用しないので盗聴発見器で発見される心配もありません。
録画カメラ
録画カメラは本体にカメラを内蔵し、仕掛けた場所の様子を録画する隠しカメラです。
ボイスレコーダーと違い撮影を行うため、室内にカメラレンズ部分を露出する必要があり、仕掛け方に工夫が必要です。
本体を後で回収して記録された映像を確認します。
電波を使用しないため盗聴発見器で発見されることはありません。
便利で安心なセット商品
盗聴発信器を使用した盗聴は発信器、受信機、録音機など複数の機材が必要です。
これらの組み合わせや機材同士の相性の良し悪しは、不慣れな方には分かりにくく、組み合わせに失敗してしまう可能性もあります。また、接続コードなど付属品も別途必要な場合もあり、機器の選定は複雑です。
そのような時にセット商品を選べばどなたでも確実にすぐに使用でき安心です。
盗聴以外の方法 GPS追跡装置
情報収集や調査においては、会話を聞くという盗聴だけでなく、現在の位置を調べる方法もあります。
GPS追跡装置を使用すれば発信器の位置をリアルタイムに知ることができ、ターゲットがどこにいるのか把握できます。
ターゲットの出先の行動を監視したり、必要に応じて現場で撮影するなど、位置情報を知ることで得られる情報にも大きな価値があります。
まとめ
今回は盗聴器の種類とそれらの特徴について詳しく解説しました。
それぞれに特徴があり、適したシーンがあります。
今回の内容を参考に、実現したい盗聴に対する状況や得たい情報などを考慮し、最適な盗聴方法を検討してください。