盗聴器にはいろいろな種類があり、実現したい盗聴の内容に応じて使い分けます。
そういった中においてボイスレコーダーを使用した盗聴録音は、最もシンプルかつ安価で簡単に盗聴が出来る方法です。
初めての方でも機械が苦手な方でも戸惑うことなくすぐに使え、簡単に盗聴が出来るボイスレコーダーはお勧めの盗聴器です。
今回はボイスレコーダーによる盗聴がなぜお勧めなのかを詳しく解説します。
盗聴器の種類とボイスレコーダー
まずボイスレコーダーを詳しく説明する前に、盗聴器にはどのような種類があり、どいういった特徴があるのかを説明します。
盗聴器は以下のように分類されます。
- 盗聴発信器
- コンクリートマイク
- ボイスレコーダー
それぞれを詳しく見ていきましょう。
盗聴発信機
盗聴発信器は会話用発信器とも呼ばれ、仕掛けた周囲の音声を内蔵のマイクで収音し、電波として発信する盗聴器です。
発信された電波は対応する受信機でラジオのように聞くことができます。
電波は対応した受信機でしか聞くことができないため、普通のラジオなどで聞かれてしまうことはありません。
長所
ターゲットの会話をリアルタイムに生で聞くことができます。
離れた安全な場所で聞くことができます。
短所
盗聴発信器をターゲットの室内に仕掛けなければなりません。
電波は到達距離が限られているため到達距離よりも離れて聞くことができません。電波の到達距離はおよそ50m〜100mです。
電池式盗聴発信器の場合は、盗聴可能時間は電池の寿命に影響されます。
リアルタイムで聞こえる反面、聞きたい内容の会話が行われるまで聞き続けなければなりません。(受信機に録音機を接続する場合を除く)
コンクリートマイク
コンクリートマイクは室内の空気中に伝わる音の空気振動が建物の構造物に吸収され、微弱な振動として伝わったものを検知し、電気的に増幅して人が聞くことのできる音声に変換する盗聴器です。
人の耳では聞こえないかすかな振動でも音声に変換して聞くことができます。
振動を検知するコンタクトマイクという振動センサーを聴診器のイメージで構造物に当て、コンクリートマイク本体で増幅された音声をイヤホンで聞きます。
建物の内壁のような防音材や断熱材が入っていない壁、ドア、ガラス窓などの向こう側の会話を聞くのに適しています。
長所
ターゲットの会話をリアルタイムに生で聞くことができます。
ターゲットの室内に何かを仕掛ける必要がありません。
短所
壁、ドア、窓を介し、ターゲットの側で盗聴しなければなりません。
リアルタイムで聞こえる反面、聞きたい内容の会話が行われるまで聞き続けなければなりません。録音機能を内蔵したコンクリートマイクもありますが、コンタクトマイクを壁に当て続ける必要があるのでその場を離れることはできません。
構造物を伝わる音声振動は微弱で振動減衰なども起こるため、盗聴発信器やボイスレコーダーのような収音マイクを通して聞くよりも聞こえづらくなることがあります。
ボイスレコーダー
本体に収音マイクと録音機能を一式備えた盗聴器で、録音内容は内部のメモリに保存されます。
録音をスタートした状態でターゲットの室内に仕掛け、後で回収して録音された内容を聞いて確認します。
録音された内容はボイスレコーダーにそのまま残しておいてもいいし、必要に応じてパソコンへコピーすることもできます。
電子回路の進歩によって小型高性能化と低価格化が進みました。
長所
カセットレコーダーと同じ感覚で誰でも違和感なく簡単に使用できます。
仕掛けたままにしておいて後から聞くので、盗聴する期間ずっと聞いている必要がありません。
記録された内容は早送りなどを活用すれば効率的に確認でき時間を節約できます。
収音した音声は電波の状態や構造物の振動など不安定要素に左右されず直接記録されるため、最高の音質で聞くことができます。
短所
リアルタイムに生で会話を聞くことは出来ません。
ターゲットの室内に仕掛け、後で回収する必要があります。
ボイスレコーダーがお勧めな理由
ボイスレコーダーによる録音盗聴はリアルタイム性がない、後で回収しなければならない、といった欠点はあるものの、それを補って余りあるほど多くの利点があります。
当店がボイスレコーダーによる録音盗聴を勧める理由は以下の通りです。
- 機器が単体で済み構成がシンプル
- 安価でリーズナブル
- 誰でも簡単に使える
- 本体の動作音が一切なくバレにくい
- 距離に関係なく使用できる
- 盗聴の最中に時間に縛られない
- 音質がよく聞き取りやすい
- 長時間の盗聴録音に対応できる
それぞれを詳しく解説します。
機器が単体で済み構成がシンプル
盗聴録音に必要な機器はボイスレコーダー単体があれば済み、本体を仕掛けるだけで済みます。機器の構成がシンプルで分かりやすいため、不慣れでも失敗が無く確実です。
安価でリーズナブル
盗聴発信器を使用した盗聴の場合には盗聴発信器、受信機、必要に応じて録音機など付随する機器があり、コストがかさむ傾向にあります。
ボイスレコーダーは機器単体で済み、コストも安価に済みます。
誰でも簡単に使える
カセットテープのように録音ボタンや再生ボタンを押すだけなので、誰でも簡単に使用できます。
特別な知識や難しい操作はなく安心して使用できます。
本体の動作音が音が一切なくバレにくい
完全な電子式なので、カセットテープのように録音中のモーター作動音や、A面B面の切り替え音、録音停止の作動音など、機械音は一切なく作動音でバレる心配はありません。
距離に関係なく使用できる
ターゲットの部屋に仕掛ければ済むので、ターゲットの場所の距離は問題になりません。
盗聴発信器のように電波の届く範囲内に居る必要があったり、コンクリートマイクのようにターゲットの側にいる必要な全くありません。
距離に縛られないので県外や遠方の盗聴に最適で、移動する自動車の車内の盗聴にも効果的です。
盗聴の最中に時間に縛られない
録音動作のまま仕掛けておき、後は自動的に記録されるため、盗聴期間にも普段の生活が出来ます。
盗聴をしているからといって時間が縛られるようなことはありません。
音質が良く聞き取りやすい
盗聴発信器は収音した音声を電波に変換して発信し、受信機は電波を音声に変換してして聞くことできます。そのため音声は生の音声に比べて若干変化します。また、距離や電波状況によっては雑音やノイズ、音質のムラなどが起こることがあります。
コンクリートマイクは構造物に伝わる微振動を増幅して聞きますが、伝わる構造物によって音質が変化したり、望まない別の音が混じって聞こえる場合もあります。
ボイスレコーダーでの録音盗聴の場合、内蔵マイクが室内の会話を収音しながら直接本体内に記録していくため音質がクリアでムラがなく、最高の状態で聞くことができます。また、マイクの高性能化と相まって録音音声はさらにクリアに、さらに高感度になってきています。
長時間の盗聴録音に対応できる
ボイスレコーダーの録音可能時間を左右するのは電池寿命と記録容量ですが、記憶容量の大容量化が進み、現在では電池寿命が最大の要因となっています。
この電池寿命を最大限に効率化し動作時間を限界まで高めるため、ボイスレコーダーはSVOS機能(仕掛け録音機能)など最新の技術が活用され、驚くほどの長時間動作を実現しています。
ボイスレコーダーの種類
ボイスレコーダーには外見の違いや機能の違いによって種類があります。
仕掛けたい場所や仕掛け方、録音したい期間によって適したボイスレコーダーは違います。
外見による種類
ボイスレコーダーの外見には4種類あります。
- 小型ボイスレコーダー
- ペン型ボイスレコーダー
- リモコンキー型ボイスレコーダー
- 電卓型ボイスレコーダー
仕掛ける場所や仕掛け方に応じ、一番目立たない種類を選びましょう。
小型ボイスレコーダー
外見はボイスレコーダーそのものですが、小型で隠しやすい特徴があります。
必要なボタンやスイッチは全て本体に分かりやすく配置され簡単に操作でき、本体のスピーカーやイヤホンを使用して録音内容をそのまま確認できます。
外見は日用品に偽装されていないのでターゲットに見えない場所に仕掛けます。
ペン型ボイスレコーダー
ボールペンの外見でボイスレコーダーに見えません。
実際にボールペンとしても使えるので、ターゲットに気付かれずに目の前においたり、メモに使用したりでき、ポケットに入れていても違和感がありません。
ターゲットに違和感を与えず、会話の近くで録音できます。
リモコンキー型ボイスレコーダー
自動車のリモコンキーに見えるボイスレコーダーです。
リモコンキーが目についても違和感がないという状況に向いています。
ターゲットに違和感を与えず、会話の近くで録音できます。
電卓型ボイスレコーダー
卓上電卓の外観をしたボイスレコーダーです。
実際にソーラー電卓として使用できます。
卓上に電卓があっても違和感がないといった環境に向いています。
ターゲットに違和感を与えず、会話の近くで録音できます。
機能による種類
ボイスレコーダーには自動機能としてVOS機能やSVOS機能が搭載されているものがあります。
これらの機能を活用することによって、さらに効率的な盗聴録音が可能です。
VOS機能(メモリ容量節約)
音声起動録音の機能で、録音のメモリ容量を大幅に節約します。
VOS機能を使用すればボイスレコーダーは周囲に音声がある時だけ録音し、音声がない場合には録音を一時停止します。
無駄な無音時間帯の録音をしないため、録音容量の節約になり、後で聞いて確認するときも無音時間を省いた効率的な確認が可能です。
SVOS機能(メモリ容量+電池の節約)
音声監視録音の機能で、録音のメモリ容量と電池の消耗を大幅に節約します。
SVOS機能を使用すればボイスレコーダーは周囲に音声がある時だけ録音し、音声がないときは本体の電源が自動的にスリープ状態になって最大限に電池を節約します。
SVOS機能を使用すると盗聴可能期間が飛躍的に延びます。
お勧めボイスレコーダー2つ
当店がお勧めするボイスレコーダーは次の2つです。
どちらも盗聴録音の最大の関心事である盗聴可能期間が長いという特徴があります。
盗聴可能期間が最も長い小型ボイスレコーダーREC-4G-L
REC-4G-Lは最長110日間という驚異的な待機録音が可能なボイスレコーダーです。
SVOS機能が最大限に効率化されており、録音動作を除く待機時のスリープ可能期間は最大110日です。その期間に音声を検知すれば自動的に録音します。録音動作には電力の消耗があるため録音動作時間によって110日の期間は短くなるとはいえ、他の機種と比べて圧倒的な盗聴可能期間を実現しています。
盗聴可能期間が長く偽装品として仕掛けることができるペン型ボイスレコーダーREC-P8G-S
REC-P8G-Sは外見や使い勝手がボールペンそのもので、ターゲットに違和感を与えずターゲットの近くで録音が可能なボイスレコーダーです。
さらにSVOS機能を搭載しており、自動録音と無音時のシステムスリープ待機が可能で電池寿命は最大30日間にも達します。録音動作の時間によって電池寿命が短くなるとはいえ、ペン型で30日間も待機できるのは驚異的です。
まとめ
今回は当店がお勧めするボイスレコーダーを使った録音盗聴について、その特徴や方法、お勧め機種など詳しく解説しました。
ボイスレコーダーによる録音盗聴は、費用が最小限で済み、設置も操作も簡単で、距離に影響を受けず誰でも簡単に使用できる当店推奨の盗聴方法の一つです。
利点や欠点を詳しく解説しましたので、それらの条件をよく理解し、間違いのない効率的な盗聴録音の実現のためにお役立てください。