何らかの理由でコンクリートマイクを利用した盗聴をしようと考えている方もいらっしゃると思います。
その中で気になるのは、コンクリートマイクが使える壁の種類とコンクリートマイクを使った盗聴が違法になるのかということではないでしょうか。
この記事では、木造の壁にもコンクリートマイクは使えるのか、コンクリートマイクを使った盗聴の違法性について紹介していきます。
□木造の壁にもコンクリートマイクは使える
木造の壁にはコンクリートマイクが使用できます。
また、コンクリートや金属類、ガラスなどの素材にも対応しています。
平らで密度がある壁に対して使うのが一番有効です。
クッション材や壁の中に空洞がある場合、振動が伝わらないため音をきれいに拾えず、コンクリートマイクの使用には適していません。
□コンクリートマイクを盗聴に使うことは違法?
コンクリートマイクを盗聴に使うことは違法ではありません。
盗聴と偶然聞こえた場合の区別が難しいことから、日本には盗聴を取り締まれる法律がありません。
そのため、盗聴自体は違法行為には当たらないのです。
しかし、盗聴行為自体が違法にならないとしても、盗聴に関連する行動で法を犯してしまうことは十分に考えられます。
それぞれのケースで見ていきましょう。
*盗聴器を仕掛ける段階での犯罪
盗聴器を仕掛ける段階での犯罪には主に3つ考えられます。
1つ目は、住居侵入罪です。
盗聴器を設置するために、勝手に他人の家に侵入した場合が該当します。
2つ目は、器物損壊罪です。
盗聴器を仕掛ける時に、家電や家具などを壊して中に設置した場合が該当します。
3つ目は、有線電気通信法違反です。
電話の内容を盗聴した場合が該当します。
*盗聴で得た情報を悪用した犯罪
盗聴で得た情報を使う段階で考えられる犯罪が以下の4つです。
1つ目は、脅迫罪です。
盗聴した情報を利用して相手を脅した場合が該当します。
2つ目は、強要罪です。
盗聴した情報を利用して相手を従わせた場合が該当します。
3つ目は、個人情報保護法違反です。
盗聴のデータを公開したり、販売したりした場合が該当します。
4つ目は、ストーカー規制法違反です。
つきまといや嫌がらせ目的で盗聴した場合が該当します。
□まとめ
コンクリートマイクは木造やコンクリート、ガラスなど多くの素材の壁に利用できます。
一部利用できない壁もあるため、自分が使おうと思っている壁にコンクリートマイクが使えるかどうかは確認しておきましょう。
また、コンクリートマイクを使った盗聴行為自体は違法ではありません。
盗聴をする時は、盗聴に関連する行為で法を犯さないように気を付けましょう。