「何となく盗聴されているような気配がするけれど、盗聴発見器でも見つからなかった」
そのような場合、気のせいであったということもありえますが、コンクリートマイクが使われているという可能性もあります。
コンクリートマイクは盗聴発見器では見つけられませんが、弱点はあるのでしょうか。
コンクリートマイクの弱点について紹介します。
□気づきにくい盗聴に注意!
まわり気づかれずに盗聴する手段の一つとしてコンクリートマイクがあります。
コンクリートマイクは本来、配管の内部に異常がないか点検する時に使われるもので、壁越しの小さな音も聞ける道具のことです。
音は空気を伝わる振動のことですが、壁越しでもごくわずかに振動は広がり、壁の向こう側にまで伝わっています。
コンクリートマイクは専用のマイクで壁伝いにそのわずかな振動をキャッチし、振動を増幅させて音声に変えます。
盗聴器として用いられているのは壁の向こう側の音が聞こえるというのが理由になっているのです。
しかし、コンクリートマイクは電波を発信することがないため、発見が難しいとされています。
□コンクリートマイクに弱点はあるの?
コンクリートマイクは、音が発生する時のごくわずかな振動をキャッチし、振動を音声に変換して聞くという仕組みです。
そのため、防音材を壁に取り付ければ無力化できます。
防音材には、用途別に吸音材・遮音材・防振材・制振材の4種類があります。
壁の防音で使用されるのは、吸音材と遮音材です。
どちらも通販サイトで簡単に購入でき、ご自身での取り付けも可能です。
遮音材を先に取り付け、後から吸音材を重ねるようにすると、効果的に防音できます。
もし犯人を特定したい場合、先ほどもお伝えしたようにコンクリートマイクが電波を発するものではないため、盗聴発見器では見つけられません。
戸建てでコンクリートマイクの使用が疑われる時は、不法侵入して外壁に取り付けていることが考えられ、犯人が回収しに来る可能性あります。
集合住宅では、自分の部屋の両隣や上下の部屋というように複数の可能性が考えられ、はっきりさせることは難しいのです。
各部屋の動向を探るといった地道な方法が必要になるでしょう。
□まとめ
コンクリートマイクの弱点について紹介しました。
コンクリートマイクは大変気づかれにくいものではありますが、対策できないわけではありません。
もしコンクリートマイクで盗聴されている可能性がある場合は、防音材の取り付けを検討してみてください。