壁越しに声が聞こえるというコンクリートマイクがあります。
これは壁内で配管などに異常が起きていないか確かめたり、相手の会話を聞いたりするのに役立ちます。
今回はコンクリートマイクの仕組みとコンクリートマイクの価格による性能の違いについてご紹介します。
□コンクリートマイクの仕組みとは?
ここではコンクリートマイクのメカニズムについて解説します。
コンクリートマイクは病院の診察などで良く用いられる聴診器と似ています。
聴診器は、呼吸する音や心臓の鼓動の音を響かせて大きな音に増幅させることで、さまざまな音をとらえています。
コンクリートマイクも同様に壁の中の音を、電気を用いて増幅させ、はっきりと聞こえる音に変換します。
コンクリートマイクがとらえているのは実際の音ではなく壁の震動なので、聞き取りやすさは壁によって変化します。
コンクリートは振動を伝えやすいので、厚くてもよく聞こえます。
木造のように柔らかい素材や空洞があるものは、伝わる途中で震動が弱くなってしまうので、うまく聞き取るのが難しくなります。
そのため、コンクリートマイクを用いる際には壁の素材を把握する必要があることに注意しましょう。
□コンクリートマイクは価格によってどれほど性能に差が出るのか?
ここでは、価格による性能の違いについて解説します。
安いもので千円程度のものや高いもので10万円に上るものなど価格帯はさまざまです。
10万円程度する高性能のものは、アパートで隣の家のテレビの音や音楽の音などを明確に聞き取れます。
その聞き取りのしやすさから、何を聴いているのかを当てることさえできるほど、高い性能を誇ります。
一方で千円程度の安価なものは、多少のノイズを含んでしまうのですが、大体の音を拾えます。
したがって、隣の家の音楽を聴きとることも可能です。
しかし、これをコンクリート壁のマンションで行うと明確に差が出ることがわかっています。
高い方のものは明確に聞き取れるのに対して、安い方のものでは音が分散してほとんどノイズだけになってしまいます。
これらのことから、用途や使う場所の材質に合わせてを使い分けるのが良いです。
□まとめ
今回はコンクリートマイクのメカニズムと価格による性能の違いについて解説しました。
コンクリートマイクは本来、壁の中の配管などの音を聞くためのものです。
今回の記事を参考にぜひ自分の用途に合ったコンクリートマイクを選んでください。