離婚裁判を行う際、優位に立つためには効力のある証拠を提示する必要があります。
しかし、どのような証拠に効力があるか分からない方も多いはずです。
そこで今回は不貞行為の証拠を押さえるメリットと、離婚裁判のための不貞行為の証拠についてご紹介します。
□不貞行為の証拠を押さえるメリットとは?
ここでは不貞行為の証拠を押さえる3つのメリットをご紹介します。
*慰謝料を請求できる
配偶者が不貞行為を行った場合には、その不貞行為に見合う慰謝料を請求できます。
金額は被害者側の精神的な苦痛によって変わるので、裁判によって変わります。
目安として離婚慰謝料は200万円から300万円が一般的です。
また、離婚にはならないものの関係修復が必要な場合には、慰謝料として100万円から200万円が請求されます。
*離婚の請求ができる
相手が離婚に応じれば協議離婚が成立し、裁判を起こす必要はありません。
しかし、相手が離婚に応じてくれず、婚姻状態を継続しようとする場合には裁判を行う必要があります。
裁判では離婚を認める判決を下すことは難しく、離婚原因が求められます。
離婚原因に該当するのはさまざまな条件がありますが、一般的には長期間の別居が原因として認められます。
不貞行為の証拠を押さえていれば、離婚できる確率は高くなるので、押さえておくことが大切です。
*相手の離婚請求を棄却できる
相手が不貞行為を行っている証拠を押さえれば、離婚請求をされても棄却できます。
不貞証拠を押さえることで裁判のあらゆる場面で有利に立てます。
□不貞行為の証拠とは?
ここでは不貞行為の証拠の例を紹介します。
1つ目は、写真やビデオ映像です。
これは証拠として最も有力です。
しかし、ただ二人で旅行をしている写真などでは証拠不十分と扱われてしまうので、注意が必要です。
2つ目は、録音テープです。
配偶者が不貞行為を認める発言をした録音テープは証拠として扱わられます。
ただし、電話内容を盗聴したような録音テープは反社会的手段の人権侵害として証拠に認められなくなるので注意が必要です。
3つ目は、メールやラインのやり取りです。
これは証拠として扱われるには条件が厳しく、性行為の有無を確認できる内容がなければ証拠として扱われません。
また簡単に偽造できるので、状況証拠としてしか扱われない場合が多いです。
□まとめ
今回は不貞行為の証拠を押さえるメリットと裁判で使われる不貞行為の証拠についてご紹介しました。
今回の記事を参考にぜひ不貞行為の証拠を押さえて、裁判で有利に立ちましょう。