硫黄島の戦い
先日テレビで「硫黄島からの手紙」が放送されたので、見なかったんですが硫黄島での戦闘についてあまり知らないのでネットで調べてみました。 相当に悲惨な戦場だったことは知ってましたが、詳しく調べてみると悲惨すぎて涙が出るほどでした。 ネットでは硫黄島から生還した兵士の手記が公開されていて、日記のように細かく記載されていました。 補給を絶たれた硫黄島で、米海軍に島を包囲され、地形が変わるほどの艦砲射撃を昼夜を問わずに受け、戦車が上陸してきて、地下からの出口を防がれ飢餓状態に陥り、体力の弱った人間から死んで行く。 その手記を書いた兵士は工兵らしく爆弾の専門で、上陸してきた戦車に爆弾をかついで自爆するはずだったのですが、たまたま戦車が来なかったり、行こうとしたら違う人間が自爆したりして一命を取り留めたらしいです。 手記の中でも「もう死ぬしかない。でも死にたくない。生きて帰りたい」と何度も書かれているので、前線の兵士もやはり人間で当たり前ですが死にたくなかったんだという事が分かりました。 この工兵さんは奇跡的に生還(最後はアメリカ兵に囲まれ死を覚悟したらしいですが殺されなかった)しましたが、他の大多数の兵士は戦闘や病気、飢餓により命を落としています。 硫黄島以外にもジャワやニューギニア、ガダルカナルなどの南方戦線は物資の補給(後方支援)を絶たれ、食料・燃料・兵器の不足でとても闘える状態ではなかったみたいです。 戦地で自給自足をしてサバイバルみたいな生活をしなければならない訳ですから。 しかし問題はこういった戦争について学校であまり習ってこなかったという事です。 石器時代やら平安時代も大事かもしれませんが、もっと近代日本史、とりわけ戦争について学校で教える事が必要なのではないでしょうか。 確かに目を背けたくなるような悲惨な出来事ではありますが、絶対に避けては通れないと思うからです。 第二次世界大戦の開戦から終結までをタブーにする事なく教えてくれるような歴史の授業になる事を願っています。